ガス・電気・石油、給湯器それぞれのメリットやデメリットについて

2018年01月30日 13時11分

ここまで給湯器の種類や特徴についていくつかご紹介してきましたが、次に給湯器選びをするまえに覚えておきたい「ガス給湯器」「電気給湯器」「石油給湯器」それぞれのメリットやデメリットについてご紹介します。
 
■ガス給湯器のメリットやデメリット
まず、ガス給湯器のメリットは「給湯機能に優れている」という点です。ガス給湯器は、ほかの種類の給湯器に比べて複数の箇所でお湯を使ったときでも比較的水圧が安定しています。また、給湯機の「本体がコンパクト」であることから、台所の壁に設置したり、スペースがとれない集合住宅の壁などにも取り付けたりと、さまざまな環境に設置することができます。
ガス給湯器におけるデメリットは、お湯を沸かすときに「音が鳴る」ことや、屋内に設置する場合は一酸化炭素中毒などの事故を防ぐための「給排気設備が必要になる」ということです。また、給湯器自体は安価なものが多いですが、「光熱費が比較的高い」といったデメリットもあります。
 
■電気給湯器のメリットやデメリット
電気を熱源としてお湯を沸かす電気給湯器は、オール電化の住宅が増えたこともあり需要が高まっています。電気給湯器はガス給湯器とは異なり、「給排気設備が必要ない」ということがメリットです。ガス給湯器のように火を使わないため、「環境にも優しく安全」という点も大きな魅力です。
電気給湯器には瞬間式と貯湯式がありますが、貯湯式の電気給湯器であれば専用のタンクにあらかじめお湯を貯めておくことができます。そのため、電気代が安くなる深夜にお湯をつくっておけば「光熱費を安く抑える」ことができます。
電気給湯器のデメリットは、「貯湯用のタンクを設置する場所を確保する必要がある」ということです。また、タンクに貯めたお湯がなくなったときには、「お湯を貯め直すまでに時間がかかる」こともデメリットに感じられます。
 
■石油給湯器のメリットやデメリット
石油給湯器は、お湯の出力が高いことからお湯をたくさん使う浴槽などで使われることが多くなります。特に、ほかの製品に比べて「燃費が良い」ことから長く使えることも大きなメリットだといえます。ランニングコストに関しては「石油価格が安いときには経済的」ですが、反対に「石油価格が高騰しているときには非経済的」ともいえます。
石油給湯器は熱源になる石油を貯めておくための燃料タンクが必要になるため、「タンクを設置する場所を確保する」必要があります。また、石油がなくなるまえに定期的に給油が必要となるため、「手間がかかる」こともデメリットの一つです。