給湯器の基本!種類や特徴について
2018年01月30日 13時10分
お湯をつくるために欠かすことのできない「給湯器」ですが、案外給湯器に関する情報はあまりよく知らない・・・、といった方も多いのではないでしょうか。
給湯器は、選んだ種類によって使い方や特徴なども大きく異なるため、新しく買い替えを検討している、はじめて購入するというときには、ぜひ以下のような給湯器に関する基本情報を押さえておくようにしましょう。
◎「熱源」の違いによる給湯器の種類
給湯器は、「熱源」の違いによって種類が異なります。一つ目がガスを燃料にお湯を沸かす「ガス給湯器」、二つ目が電気を使いお湯を沸かす「電気給湯器」、そして三つ目が石油を燃料にお湯を沸かす「石油給湯器」です。
給湯器を頭の中でイメージした方の中には、ガス給湯器が一番先に思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。昔からよく見る給湯器のタイプは、「瞬間湯沸かし器」と呼ばれるもので、台所などでよく使われています。
電気給湯器は、主にオール電化住宅で用いられる給湯器であり、給湯器の種類によっては設置スペースを必要とする場合や、複雑な設置工事が必要な場合もあります。石油給湯器は、ほかの熱源に比べて光熱費を安く抑えることができます。しかし、燃料がなくなればその都度給油をする必要があるなど何かと手間がかかります。
最近のガス給湯器や電気給湯器には、より少ない燃料で効率よくお湯をつくれる「エコジョーズ」や「エコキュート」と呼ばれる給湯器もあります。
◎「給湯方式」の違いによる給湯器の種類
給湯器の給湯方式は、「瞬間式」と「貯湯式」に分類されます。
瞬間式の給湯器はその名のとおり、必要なときにだけお湯を沸かして使えるタイプの給湯器です。このような給湯器は瞬間湯沸かし器と呼ばれ、本体がコンパクトなことから設置場所をとらないと人気があります。
貯湯式の給湯器は、事前にお湯をつくり専用のタンクに貯湯するタイプの給湯器です。お湯を貯めるための専用タンクが必要であること、専用タンクを設置するためのスペースが必要なこと、貯めたお湯がなくなれば改めてお湯を貯める必要があること、電気代が安い深夜の時間帯にお湯をつくれば光熱費を抑えられる、といった特徴があります。
◎「機能」の違いによる給湯器の種類
一口に給湯器といっても、「機能」の違いにより種類が分類されています。例えば、「給湯専用タイプ」や「ふろ給湯器タイプ」、「ふろ釜タイプ」と呼ばれる給湯器があります。
給湯専用タイプは、文字どおり給湯を目的としたタイプの給湯器です。台所やお風呂など、蛇口からお湯を出すことに特化した給湯器ですが、製品によっては湯はりやストップ機能が付いているタイプもあります。
ふろ給湯器タイプは、お風呂にお湯を注ぎ入れる機能のほか、湯はりや自動保温、たし湯などの機能があります。「フルオート」と呼ばれるタイプのふろ給湯器は、ボタン一つで設定した温度と水量で湯はりが止まり、自動保温機能でいつでも快適にお風呂に入ることができます。また、お湯が減ればその都度自動でたし湯がされますし、自動洗浄機能を使えば、汚くなったお湯を捨てるときにお湯を捨てるだけでなく、同時に配管の汚れも落とすことができます。
一方「オートタイプ」の給湯器は、湯はりと保温機能は自動で行われますが、フルオートの機能とは異なり、たし湯機能は自動ではありません。そのため、たし湯が必要なときには、たし湯ボタンを押してお湯を足す必要があります。
最後にもう一つ、「ふろ釜タイプ」は浴槽に水を貯めてから、給湯器の追いだき機能を使ってお湯を沸かすタイプの給湯器です。ほかの給湯器とは違い、湯はりやたし湯、保温機能といった機能はありません。昔からあるタイプの給湯器は、ふろ釜タイプが多いようです。
◎「号数」の違いよる給湯器の種類
給湯器を選ぶときは熱源や給湯方式、機能のほか、「号数」の違いを参考にすることも重要です。給湯器の号数は、一度にお湯を沸かせる量のこと指します。
例えば、16号の給湯器であれば、1分間に16リットルのお湯を作ることができます。給湯器の号数が大きくなるほど一度に沸かせるお湯の量も多いことから、家族の人数や一度にお湯を使う機会が多いご家庭ほど号数の大きな給湯器を選びます。
適した号数の給湯器を使わないと、同じ時間に複数の箇所からお湯を出そうとしたときに水圧が下がってしまい、お湯の量が少なくなってしまいます。こういったことからも、気温が低くなる冬場や、家族が多いご家庭では、お湯の量を安定させるためにも出来るだけ号数の大きい給湯器を選んだほうがいいでしょう。
一度に使うお湯の量がよく分からないといったときには、家族の人数に合わせて給湯器を選びます。例えば、1~2人暮らしの場合は1分間に16リットルのお湯を同時に使える16号がおすすめです。2~3人暮らしの場合は20号、さらに人数が増えれば24号以上といったように号数を大きくします。引っ越しなどで暮らす人数が増えるようなときには、より号数の多い給湯器への買い替えを検討するのも一つです。
◎「設置場所」の違いによる給湯器の種類
給湯器をどこに「設置」するかによっても、給湯器の選び方が変わってきます。
例えば、一戸建て住宅であれば、屋外に設置できる「壁掛タイプ」や「据置タイプ」から選ぶことができます。壁掛タイプは本体の下から配管が出ているのが特徴で、据置タイプは本体の横から配管が出ているのが特徴です。
また、マンションやアパートなどの集合住宅では給湯器を設置するスペースが限られているため、壁掛けタイプのほか、「PS(パイプシャフト)タイプ」と呼ばれる壁に埋め込むタイプの給湯器を設置するようになります。給湯器を設置するためのスペースがあらかじめ準備されている場合が多いため、給湯器を購入するまえに設置場所やスペースのサイズを確認しておきましょう。
貯湯式の電気給湯器を設置する場合は、給湯器のほかに専用のタンクを設置するためのスペースが必要です。そのため、一戸建て住宅の裏庭などでは、貯湯式の電気給湯器がよく選ばれています。
「給湯器の購入を検討しているけど、自宅にどのタイプの給湯器が設置できるか分からない」といったときは、給湯器を購入してしまうまえに専門の業者に設置場所や設置方法に関して事前に確認してもらったほうが安心です。
給湯器は、選んだ種類によって使い方や特徴なども大きく異なるため、新しく買い替えを検討している、はじめて購入するというときには、ぜひ以下のような給湯器に関する基本情報を押さえておくようにしましょう。
◎「熱源」の違いによる給湯器の種類
給湯器は、「熱源」の違いによって種類が異なります。一つ目がガスを燃料にお湯を沸かす「ガス給湯器」、二つ目が電気を使いお湯を沸かす「電気給湯器」、そして三つ目が石油を燃料にお湯を沸かす「石油給湯器」です。
給湯器を頭の中でイメージした方の中には、ガス給湯器が一番先に思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。昔からよく見る給湯器のタイプは、「瞬間湯沸かし器」と呼ばれるもので、台所などでよく使われています。
電気給湯器は、主にオール電化住宅で用いられる給湯器であり、給湯器の種類によっては設置スペースを必要とする場合や、複雑な設置工事が必要な場合もあります。石油給湯器は、ほかの熱源に比べて光熱費を安く抑えることができます。しかし、燃料がなくなればその都度給油をする必要があるなど何かと手間がかかります。
最近のガス給湯器や電気給湯器には、より少ない燃料で効率よくお湯をつくれる「エコジョーズ」や「エコキュート」と呼ばれる給湯器もあります。
◎「給湯方式」の違いによる給湯器の種類
給湯器の給湯方式は、「瞬間式」と「貯湯式」に分類されます。
瞬間式の給湯器はその名のとおり、必要なときにだけお湯を沸かして使えるタイプの給湯器です。このような給湯器は瞬間湯沸かし器と呼ばれ、本体がコンパクトなことから設置場所をとらないと人気があります。
貯湯式の給湯器は、事前にお湯をつくり専用のタンクに貯湯するタイプの給湯器です。お湯を貯めるための専用タンクが必要であること、専用タンクを設置するためのスペースが必要なこと、貯めたお湯がなくなれば改めてお湯を貯める必要があること、電気代が安い深夜の時間帯にお湯をつくれば光熱費を抑えられる、といった特徴があります。
◎「機能」の違いによる給湯器の種類
一口に給湯器といっても、「機能」の違いにより種類が分類されています。例えば、「給湯専用タイプ」や「ふろ給湯器タイプ」、「ふろ釜タイプ」と呼ばれる給湯器があります。
給湯専用タイプは、文字どおり給湯を目的としたタイプの給湯器です。台所やお風呂など、蛇口からお湯を出すことに特化した給湯器ですが、製品によっては湯はりやストップ機能が付いているタイプもあります。
ふろ給湯器タイプは、お風呂にお湯を注ぎ入れる機能のほか、湯はりや自動保温、たし湯などの機能があります。「フルオート」と呼ばれるタイプのふろ給湯器は、ボタン一つで設定した温度と水量で湯はりが止まり、自動保温機能でいつでも快適にお風呂に入ることができます。また、お湯が減ればその都度自動でたし湯がされますし、自動洗浄機能を使えば、汚くなったお湯を捨てるときにお湯を捨てるだけでなく、同時に配管の汚れも落とすことができます。
一方「オートタイプ」の給湯器は、湯はりと保温機能は自動で行われますが、フルオートの機能とは異なり、たし湯機能は自動ではありません。そのため、たし湯が必要なときには、たし湯ボタンを押してお湯を足す必要があります。
最後にもう一つ、「ふろ釜タイプ」は浴槽に水を貯めてから、給湯器の追いだき機能を使ってお湯を沸かすタイプの給湯器です。ほかの給湯器とは違い、湯はりやたし湯、保温機能といった機能はありません。昔からあるタイプの給湯器は、ふろ釜タイプが多いようです。
◎「号数」の違いよる給湯器の種類
給湯器を選ぶときは熱源や給湯方式、機能のほか、「号数」の違いを参考にすることも重要です。給湯器の号数は、一度にお湯を沸かせる量のこと指します。
例えば、16号の給湯器であれば、1分間に16リットルのお湯を作ることができます。給湯器の号数が大きくなるほど一度に沸かせるお湯の量も多いことから、家族の人数や一度にお湯を使う機会が多いご家庭ほど号数の大きな給湯器を選びます。
適した号数の給湯器を使わないと、同じ時間に複数の箇所からお湯を出そうとしたときに水圧が下がってしまい、お湯の量が少なくなってしまいます。こういったことからも、気温が低くなる冬場や、家族が多いご家庭では、お湯の量を安定させるためにも出来るだけ号数の大きい給湯器を選んだほうがいいでしょう。
一度に使うお湯の量がよく分からないといったときには、家族の人数に合わせて給湯器を選びます。例えば、1~2人暮らしの場合は1分間に16リットルのお湯を同時に使える16号がおすすめです。2~3人暮らしの場合は20号、さらに人数が増えれば24号以上といったように号数を大きくします。引っ越しなどで暮らす人数が増えるようなときには、より号数の多い給湯器への買い替えを検討するのも一つです。
◎「設置場所」の違いによる給湯器の種類
給湯器をどこに「設置」するかによっても、給湯器の選び方が変わってきます。
例えば、一戸建て住宅であれば、屋外に設置できる「壁掛タイプ」や「据置タイプ」から選ぶことができます。壁掛タイプは本体の下から配管が出ているのが特徴で、据置タイプは本体の横から配管が出ているのが特徴です。
また、マンションやアパートなどの集合住宅では給湯器を設置するスペースが限られているため、壁掛けタイプのほか、「PS(パイプシャフト)タイプ」と呼ばれる壁に埋め込むタイプの給湯器を設置するようになります。給湯器を設置するためのスペースがあらかじめ準備されている場合が多いため、給湯器を購入するまえに設置場所やスペースのサイズを確認しておきましょう。
貯湯式の電気給湯器を設置する場合は、給湯器のほかに専用のタンクを設置するためのスペースが必要です。そのため、一戸建て住宅の裏庭などでは、貯湯式の電気給湯器がよく選ばれています。
「給湯器の購入を検討しているけど、自宅にどのタイプの給湯器が設置できるか分からない」といったときは、給湯器を購入してしまうまえに専門の業者に設置場所や設置方法に関して事前に確認してもらったほうが安心です。